ウィガンはしょうかくできますか?

「家族のようなクラブ」という哲学を持つ、 イギリスの片田舎にあるクラブであるウィガン・アスレティックのファンが、
公式やらゴシップやらの和訳を気まぐれに書きつづるただそれだけのブログ。たまに、Wigan以外のコラムとかの訳も。
チームの愛称はLATICSです。
WE LOVE LATICS! WE BELIEVE OUR GAFFER AND CHAIRMAN! LET'S GO! さあ!ヨーロッパとチャンピオンシップに乗り込むぞ!

カテゴリ : ユース世代

 「私は先のことなど考えたことはありません。

                            すぐに来てしまうのですから。」

 と言ったのは有名な科学者、アルバート・アインシュタインです。時というのは案外早く過ぎ去ってしまうもので、うぃがざんの中の人も既に22歳。こないだまで、僕より若い選手なんてなかなかいなかったのに、現在は22歳と言えば早熟な選手なら一度はレギュラーとして活躍しているくらいの年代になってしまいました。

 閑話休題。

 そんな風に考えてみると、今回取り上げるWiganの未来もそう遠くない日にレギュラーを掴んでくれるかもしれません。彼の名は、リー・ニコラス。カナダ人俳優、ニコラス・リーと無駄に近い名前の彼は現在20歳。ポジションはGKです。

Lee Nicholls②

 オマーンの壁、アリ・アル・ハブシさんが守護神として活躍するWiganでは残念ながら出番が無いと判断した首脳陣が毎年レンタル修行に出しているWiganの未来です。

 2009年、高校生時代にWiganの奨学金を受けながらリザーブチームに参加。そこからトップチームまで上り詰めたという生え抜き選手です。Wiganの生え抜きとしては、マクマナマンと共に初めてイングランドのアンダー代表に選出された選手でもあります。

 2年で5チームを渡り歩いている選手ですが、今季Northampton Townでついに念願のレギュラーを奪取。19試合に先発、7試合を無失点に抑えました。

 そんな彼が、2014年まで結んでいた契約を1年延長。マルティネス監督も、彼について、

「若い頃から、成長を見続けているのが楽しかった選手で、契約延長したのは嬉しいね」

「ノーサンプトンでの素晴らしい努力を続けてほしい。彼の素晴らしいパフォーマンスは私も見ているし、ハードワークを続けてほしいね」

とコメントを出しています。

 こんなWiganの未来、リー・ニコラス君。「残念そこはニコラスだ」と呟く日はそう遠くないのかもしれませんね。GKを育てるってのは簡単では無いでしょうけど、大事に大事にしてあげて欲しいものです。

Wiganにおける育成での努力は、確実に実を結び始めている。U18、U21共に素晴らしいパフォーマンスを今季Wiganは見せているのだ。それぞれのチームについて紹介してみよう。

(U21)

 Wiganで179試合に出場したレジェンドであり、1994-95シーズンにはWigan監督経験もある58歳のグラハム・バロー 、そして元トリニダード・トバコ代表でMFを務め、スウォンジーに在籍した38歳のデニス・ローレンスというWiganらしく、全く違う不思議な経歴を持った2人によって指揮されるU21は、今季ホームでは無敗。

 ジョーダン・マストー君、ロブ・キエマン君、ロマン・ゴロバート君、リー、ニコラス君 、ヌハ・ディコ君、ライアン・ワトソン君の6人のローン出向組も、ここに含まれる。スペイン、バルセロナ下部からギジェルモ・アンドレス君とエドゥアルド・カンパダハル君、オーストリアからフィリップ・オルソナ君が今年の夏に加わりました。

 ジャック・フィリップス君、アブバーカー・シーゴー君、ラキッシュ・ビンガム君、ジョナサン・リンチ君、年間最優秀ヤングプレイヤーに選ばれたWiganの生え抜きティム・ショウ君の5人がU18からU21に飛び級しています。

 彼らは、カラム・マクマナマン、ダニエル・レドモンド、ロブ・キエマン、ロマン・ゴロバート君のように既にトップでも経験のある選手からいい刺激を受けています。

 流動的かつ攻撃的なスタイルは、フィジカル重視の相手に効果抜群。ノッティンガム・フォレストは5-0で粉砕されました。確かに、その日はベン・ワトソンや3得点のマウロ・ボセッリのようなトップチームメンバーへの依存が強かったものの、あの点差と試合展開が出来るようになる事こそが1stチームへの近道だということを若手は理解したでしょう。どのようにビルドアップし、相手をコントロールするか。それがWiganの柱となる部分です。

(U18)
 前コーチであるデイブ・ワトソンがニューカッスルユースへと異動してから、43歳で元WiganのDFであったジョン・ドーランが就任。元WiganのMF、ジョーイ・バートンが大ファンとして名前を挙げていた41歳のジョー・パトキンソンを右腕としてU18を指揮し始める。

John Doolan①
ジョン・ドーランコーチ

Joe Parkiinson①
ジョー・パーキンソンコーチ(現役時代)

 ジョーダン・フローレス、ミシェル・ウィルソン、ジョーイ・ジョンソン、マティ・ハミルトンの4人はU16からのステップアップで、ジョーダン・アンワース、ライアン・ジェニングス、クリスティアン・マシュー、エリス・ギボンズ、ダニー・レイの5人が夏に加わった。

 シーズン開幕当初こそ、結果が出なかったU18だったがWiganらしい流れるようなパス回しからの攻撃的なフットボールは素晴らしいパフォーマンスに繋がっていった。最近は特に好調で、勝利を順調に積み重ねている。

 前線でプレーするオマール・トンプソンは好調で、7ゴールを今季記録している。ミカエル・コットリルとケルビン・ヘイルはU21からも召集されているし、ジョエル・ケルウィン、ミカエル・ウィルソン、ライアン・ミャドゥースも同様である。

 流石に、U18は知らない名前ばっかりだったお・・・とりあえず、一番有名そうなオマール・トンプソン君だけ調べてみた。マイアミ生まれ、マンチェスター・ユナイテッドユースで13歳から16歳まで過ごしたアタッカーらしいです。U21に関しては、以前紹介書いたので読んでいただければありがたいです。

Omar Thomson①
オマール・トンプソン君(多分右)

 

Daniel Redmond②

 現地ファンに、「べインズに似たプレースタイルを見せた」と絶賛されたダニエル・レドモンド君。また、フィーヴィー君も、「マッカーシーを彷彿とさせた」とファンからは高い評価をされました。

 そんな、マクマナマン君とのコンビネーションにも定評がある若手ダニエル・レドモンド君のインタビューです。実はお父さんもサッカー選手。 

「このクラブで、初めてレギュラーとして出番を貰えたことは最高にうれしい。しかし、次に進めなかったのにはもちろんガッカリしているよ。」

「守備的な相手に対して、チャンスをしっかり決めることは大切なのは当たり前だけど、それが上手くいかなかった。僕らは試合後のドレッシングルームで、1つでもチャンスを決めておけば・・・という悔しさでいっぱいだった」

「8枚をゴール前に並べたブラッドフォードの守備は非常に堅かった。なかなか、あそこまで守られると崩しきれない」

「カップ戦では、下のカテゴリーのチームは、このようにキッチリ守ることによって50パーセントのPKに持ち込んで来ようとするのは当然だ。それにまんまとやられてしまったのは非常に悔しい」

「僕にとってはホームのDWスタジアムでのデビュー戦だった。」

「ファンの歓声は素晴らしかったよ、僕らが彼らの応援に応えられなかったのは残念だね」

「もちろん、カップ戦は勝つべきだったが、すぐにトッテナムとの試合がやってくる。そちらに皆集中しているし、きっとファンを喜ばせられると信じているよ」

 左WBで先発したレドモンド君、非常に期待出来そうな選手です。まずは、控え枠をスタムや宮市君、クルサット、ジョーンズあたりと争うことになるでしょうか?本当にべインズの後継者、としてWiganで成長してくれたら素晴らしい限りですね!早くトップで見たい。

可愛い子には旅をさせろ的な感じで、僕たちのWiganからも4人の若者が武者修行で様々なチームへと出て行っています。たまには、そんな彼らを軽く紹介がてら近況報告を。

Nouha-Dicko①


 ヌハ・ディコのブラックプールでの11試合目の出場は、ノッティンガム・フォレスト戦の残り20分となった。この、Wigan期待のフランス人WGは既に3ゴールを決める活躍を見せており、今後もブラックプールで主力となってくれるだろう。この写真では、アーセナルの宮市君と偶然にも競り合っていますwww 2部相当のブラックプールで主力を張る彼は、修行中の若手の中でも最も即戦力に近いと言えるでしょう。昨シーズンには、プレーオフにも出場するなど、経験を積み重ねています。また、いつでも呼び戻し可能なレンタルにしているらしく大きな期待が伺えます。

Jorden Mustoe①

 21歳のSB、ジョーダン・マストーはMorecambeという4部相当のチームで修行中。彼は、2-1で敗戦してしまったもののフル出場を果たした。デビュー戦で、ゴールを決めるという素晴らしいデビューをした彼にとって4試合目の出場になった。彼は、非常に強面ですね・・・。この子は、リバプールのアカデミーから来た子です。

Lee Nicholls①

  Sixfields Stadiumでのキャピタル・ワンカップ、ブラッドフォードを相手に迎えたノーサンプトン所属のGKリー・ニコラスは若手の中でも期待株だ。Wiganユース育ちで、U20に初めて代表選出された彼の試合を、マルティネス監督は視察していたようだ。チームは1-0で敗れたものの、15試合に出場している彼には大きな期待がかかっている。彼は2009年にWiganの奨学金を貰いながら、リザーブチームで目覚ましい活躍を見せてトップチームに呼ばれ、プロ契約に至った選手だ。GKというポジション的に、トップチームでの育成は難しいとみたWiganは、既に5つのチームにレンタル修行に出すほどの徹底した方針で、彼に経験を積ませている。4部相当とはいえ、ついに正守護神となった20歳は、まだまだ止まらない。

Rob Kiernan①

 21歳のCB、ロブ・キーマンも4部相当、
 Burton Albionでフル出場。チームの引き分けに大きく貢献した。彼も6試合の出場を果たしている。彼は、ブレンダン・ロジャースが以前監督だったチームに所属した事があり、トップチームに呼ばれた事があるという、凄いような凄くないような経歴な持ち主ですwww

 えー、こんな感じで2部が1人、4部が3人といった感じですがとりあえず全員出番は貰えているみたいで良かったです。特に、この中でトップに近いのはディコ君で凄く大事に育てようとしているのはニコラス君なのでしょうか。 若者が、頑張ってくれるのはとても嬉しいです。Wiganには、金が無いので若手がどんどん出てきてくれると素敵だと思います。

Daniel Redmond①

Latics:
Pollitt, Morris (McCormack 84), Redmond, Chow (Lynch 84) , Golobart, Lopez, Miyaichi (Bingham 45), B,Watson, Boselli, Fyvie, McManaman
Unused Subs: Hare, Orsula

Forest: Evitmov, Gregory, Fenton, Lansbury (Papworth 45), Gorman, Regan, Blake, Wallace, Ferrier, Tudgay (Otim 45), Osborn
Unused Subs: Smith, Ackroyd

 Wiganは、U21の試合にポリット、ボセッリ、ワトソンという上限ギリギリの21歳以上の選手を帯同させた上、トップチームにも入っている宮市、マクマナマンという選手を大人げなくフォレスト戦に出場させた。

 そんな、贅沢なメンバーを揃えたWiganは序盤から相手を圧倒する。最初のチャンスは、成長著しいレドモンドのドリブルから生まれた。左サイドを切り裂いた彼のクロスは、マウロ・ボセッリへ。しかし、残念ながらこれはGKに阻まれてしまう。

 前半、半分が終わったところでWiganは4つのチャンスを作り出した。その中でも最も素晴らしかったチャンスは、Wiganに8歳から所属する生え抜きティム・ショウがエリア内から放ったシュートであった。

 22分、Wiganに先制点が生まれる。右サイドで、宮市とモリスの間に入り込んだDMFのショウから素晴らしいクロス。それを、トップでも活躍するストライカーであるボセッリが頭で決める。

 5分後にも、ボセッリがマクマナマンとの連携から抜け出すが、惜しくもブルガリア人守護神Evitmovの冷静なブロックによって防がれる。

 30分過ぎには、宮市がマクマナマンからのクロスに頭で合わせるも惜しくも枠外。
 
 前半終了間際の42分、左サイドを駆け上がったレドモンドがクロス。ポジショニングの駆け引きで勝ったボセッリが冷静に流し込んで2点目。

 43分には、右サイドから宮市が似たような形でクロスを上げてチャンスを作り出すも、ブルガリア人守護神Evitmovがまたもスーパーセーブ。

 ハーフタイムを終えても、Wiganの攻勢は変わらない。前半で宮市と代わったWigan期待の18歳ビンガム君がエリア内から積極的にシュートを狙う。

 Laticsは、試合を満喫するようにプレーしておりCBのロマン・ゴルバートがWGのように前線までドリブルで駆け上がるような場面も見られた。

 3点目は、ティム・ショウを起点にして前線に駆け上がったベン・ワトソンが右隅に経験と技術を生かしたゴールを決める。

 後半は、前線でマクマナマンがU21では突出した能力を発揮し続ける。彼の技術によって、フォレストDF陣が混乱に陥る中、よりWiganは攻撃を仕掛けていく。

 残り10分で、CBのロマン・ゴルバートがギャリー・コールドウェルを彷彿とさせるような完璧なパスを右ワイドに展開。それを受けたモリスが受けたパスをマクマナマンが合わせるもポスト。しかし、こぼれ球をボセッリが押し込んでハットトリックを成し遂げる。

 後半終了間際、左サイドのアタッカーであるレドモンドが遠距離から決める。30ヤードから放たれた彼の左足シュートは、フォレストのキャプテンが狙ったブロックも及ばずにゴールに突き刺さる。

 1stチームの3人から、いい影響を受けた部分もあるもののWiganは素晴らしいパフォーマンスを見せた。特にレドモンド、ショウ、モリスの3人はトップチームデビューも間近かと思えるほどのパフォーマンスだった。

 宮市君は、前半で引っ込んだのもあってそこまで印象は残せなかったようです。ボセッリの「志願」から始まったトップチームの調整目的でのU21参加が、いい方向に向いている部分はあると思います。今まで、U21には召集されてなかった宮市君も、調整なのかアピールなのかはわかりませんが呼ばれています。

 これが、彼にとってのWiganでの位置が上昇した事を示しているのか下降した事を示しているのかはわかりません。ただ、あくまで個人的な見方では「宮市がまだどの程度使えるのか解らないし、トップチームで使う余裕は現状無いので、U21でも実戦形式でもう少し試してみた方がいいだろう」ってな感じではないかと。フィーヴィー君、マクマナマン君、宮市君の3人のうち、誰が最初に上がってくるかに注目していきたいですね!

 写真は、活躍を見せたダニエル・レドモンド君です。なんか僕の中では、ちょっとロン・ウィーズリーっぽい素朴な雰囲気があるなあと話題です。彼は、マクマナマン君と親友らしく、トップで彼らのコンビネーションも見れるかもしれませんね。

 

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