ウィガンはしょうかくできますか?

「家族のようなクラブ」という哲学を持つ、 イギリスの片田舎にあるクラブであるウィガン・アスレティックのファンが、
公式やらゴシップやらの和訳を気まぐれに書きつづるただそれだけのブログ。たまに、Wigan以外のコラムとかの訳も。
チームの愛称はLATICSです。
WE LOVE LATICS! WE BELIEVE OUR GAFFER AND CHAIRMAN! LET'S GO! さあ!ヨーロッパとチャンピオンシップに乗り込むぞ!

2013年02月

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 献身的な姿勢と全力を尽くし続ける努力。このホンジュラス人MFがスポルティング・カンザスシティでもホンジュラス代表でもファンに愛されていたことは当然に思える。

 アメリカ、MLSからやってきたこの26歳はプレミアリーグに溢れる「熱気」こそが移籍を決めた大きな要因だと考えているようだ。

「僕は常にエネルギーを持っているんです。プレーするときに全力を尽くす才能を貰ったんだと思っています」

 彼はそう話し始めた。キリスト教を国民の大半が信仰している母国ホンジュラスでは、才能は神様から頂くものなのかもしれない。

「まだまだ、慣れなきゃならないことは沢山ありますが・・・そういった才能がかなりイングランドでの僕を助けてくれていると思います」

 この利他的なホンジュラス生まれの若武者は、チームプレーを何よりも重要視する。

「常にフィットネスを整えてピッチで全力を尽くし、奪われたボールをすぐさま取り返すのが僕だ」

「僕らはパスを回すことを得意とするチームだ。しかし、それを失ったときの切り替えはもっと素早くしなければならない」

「チームに適応はしなければならない。だが、僕は選手としては変わる必要はない。監督が僕をこのチームに必要としてくれた理由でもあると思うからね」

 ふと彼が虚空を見つめた。まるでカンザスの空を思い出すように少し間を空けてから、彼はMLSとプレミアの最も大きな差について話し始めた。

「アメリカにいるときは、あまり降格について考えることはなかった。しかし、ここでの降格争いは凄まじく激しい。全てが当落線上にある。この凄まじいプレッシャーを受けるためにここに来た。なぜなら、それがフットボーラーとして生きることだからだ」

 「フットボーラーとして生きる」。様々な答えが見つかりそうなこの表現を自然に使うことが出来る辺りが、この男が持つ特徴なのだろうか。降格圏に沈むチームにいても、彼には「迷い」も「疑い」も見えない。ただ全力を尽くし、チームを鼓舞する。26歳とは思えないその落ち着きがチームに伝染していく。
 
 週末のレディング戦の重要さについて語る彼は、非常に柔らかい口調でインタビューに答えてくれた。しかし時折混ざるその厳しい視線、それだけがこの寡黙なホンジュラスの青年と、ピッチでチームを鼓舞するように身体を投げ出し続ける長髪の戦士を繋いでいた。もしかしたら、この男こそが未来のウィガン・アスレチックスを作っていくのかもしれない。

Wigan vs Huddersfield Town①

 中断期間のテネリフェ島でのキャンプ明けの最初の試合となった、Huddersfield TownとのFAカップ。今まではFAカップを若手の成長のためのみに使っていたウィガンですが、状況的に非常に苦しいこともあってスターティングメンバーの調整+若手と最終テスト的な役割でこの試合に臨みました。

Huddersfield Town

  • 01 Smithies
  • 02 Woods
  • 05 P Clarke
  • 06 Gerrard
  • 32 Hunt
  • 08 Clayton
  • 16 Arfield
  • 20 Danns
  • 31 Atkinson (Novak - 46' )
  • 07 Scannell (Norwood - 65' )
  • 19 Lee (Vaughan - 46' Booked )

Substitutes

  • 13 Bennett
  • 03 Dixon
  • 33 Lynch
  • 04 Norwood
  • 10 Gobern
  • 09 Novak
  • 18 Vaughan

Wigan Athletic

  • 01 Blazquez
  • 23 Stam
  • 25 Golobart
  • 31 Figueroa
  • 14 Gomez (Beausejour - 74' )
  • 16 McArthur (McCarthy - 90' )
  • 18 Espinoza (Maloney - 57' )
  • 20 Fyvie
  • 33 Scharner
  • 02 Kone
  • 15 McManaman Booked

Substitutes

  • 26 Al Habsi
  • 17 Boyce
  • 04 McCarthy
  • 10 Maloney
  • 22 Beausejour
  • 09 Di Santo
  • 11 Henriquez






















 スターティングメンバーはこちら。後半12試合の戦力になるかの最終テストに挑んだのはMFファイヴィー、CBゴロバート、そしてWB起用されたマクマナマンの3人。彼らが存分に能力を発揮しれます。

 流石にボールを支配して攻め込むWiganは、左サイドに入ったマクマナマンが突破力を生かしてサイドを切り崩します。前半、エスピナサ、マッカーサー、ファイヴィーの中盤が上手く連携しながらボールを繋いでいきます。特に若きMFファイヴィーは、底からの長いボールやキープ力といった組み立てで存分に連携できることをしっかりとアピール。

 ボールを持つとウィガンは左サイドのマクマナマンにボールを集め、1対1で勝負させるような場面を意図的に作り出していきます。それが実ったのは前半30分過ぎ、スピードに乗ったマクマナマンが上手くボディフェイクでコースを作って先制点。

 間髪入れず、またもマクマナマンがサイドを突破。折り返しがこぼれたところをコネがGETして2点を早々とリードします。

 若干のミスが守備陣に見られるも、GKジョエル・ロブレスが好セーブで防ぐとまたもマクマナマン。起点として下げたボールをゴメス先生とマッカーサーが華麗にワンツーで抜け出して3点目を決めます。

 クロスをフィゲロアの若干怪しい守備から決められて1点を返されながらも、相手のミスパスを拾ったコネが終了間際にしっかりともう1点追加して勝負あり。珍しく安全な試合運びで相手を圧倒しました。


 さあ、反撃開始です。リーグにも繋がりそうな素晴らしい試合でした、特に最終テストになった若手3人は素晴らしいアピール。彼らの存在がWiganを救ってくれる可能性もありそうです。特に3点に絡んだカラム・マクマナマン君の冷静さには相変わらず脱帽です。突破するだけでなく、その後のプレーも正確でついに数年前から期待されていた逸材がWiganのレギュラーに名を連ねることになるのでしょうか。

 しいて言うなら、クリーンシートを狙いたかったところですがそこまではちょっと贅沢すぎるかなあということで。久しぶりに気持ちのいい勝利でした。このままレディング戦に挑んでいきたいところですね!!!


 そうだ、テネリフェ島行こう。ということで現在ウィガンの面子はCLで一週間空くのでスペインのテネリフェ島でキャンプを行っています。去年は、守護神アルハブシさんの里帰りも兼ねている(?)からオマーンだったのですが今回は明らかにリゾートっぽい島になりました。
Tenerife
 ちなみに昨年はオマーンから帰った後、破竹の快進撃で奇跡の残留を成し遂げています(39ポイントとれるところを24ポイント確保)というわけで、今回のキャンプをきっと意味があるものになるとみんな期待しています。

マルティネス監督「昨シーズン、我々にとってオマーンでのキャンプは重要な転機だったと言っていい。最後の9試合で7勝したのは、あのキャンプがあったからだ」

「2年前も我々はここを訪れた。クラブは就任初年度からこういったキャンプの機会を与えてくれている。我々にとって、ここでシーズン終盤のために準備することは非常に大きな意味を持つ」

「我々は到着し、既に暖かく動きやすい気候の中で2つのトレーニングセッションを終えた。ここにある施設や器具を最大限に活用するつもりさ。この1週間は何より大切なものになる。怪我から復帰するもの、勤続疲労があるもの、プレーする機会を十分に得られていないもの、選手によってこのキャンプの意味は異なるだろう」

「この素晴らしい環境で、我らは個人向けの練習プログラムを作り出して彼らの身体をラストスパートに向けて整えるよ」

「環境の変化、場所の変化、暖かな太陽光を浴びることによって得られるビタミンD…全てが彼らの精神と肉体にとっていい影響になる」

「ウォーター・トリートメント・ファクトリー(たぶんプール的な何か)は怪我明けの選手たちのリハビリに良い。宮市やワトソン、ロペスやアルカラス、ボイス、フィーヴィーなどはここでリハビリができる。ここはチーム全員が準備するのに完璧な環境だよ。」

「ここから先の12試合はとんでもなく大切だ。そのためにしっかりと準備をしていかなければならない」

 キャンプについて主将コールドウェルさんからも一言。

Gary-Caldwell①

「暖かい気候の中、一日2回のトレーニングに励んでいる。怪我をしている選手たちもキャンプに同行し、チームの団結を高めてくれている。以前行ったキャンプと同様に、我々に団結をもたらしてくれるはずだ。数枚、プールで寝転んでいる写真をTwitterにあげた選手がいたみたいなんだが、休息が必要なのは俺もわかる」

「しかし、遊びに来ているのではないということをサポーターに伝えるために我々はチームとしてそういう写真をアップするのはやめさせることにした。チームの全員が、このプレミアリーグで勝ち抜くために全力を尽くすことを俺が皆さんに保障する。俺たちはファンと一緒に闘っているし、終盤戦もみんなと一緒に全力を尽くしていきたいね」

 誰かわからないけどコールドウェルさんに説教された奴がいるみたいでwww チームとしての大脱出のためにメリハリをつけてやって欲しいなと。もちろん練習をきっちりこなした後はいくらでもリフレッシュしてくださいな。終盤のために全員が全力を出せば、結果はついてくるはずです。今年も残留しますよ!!!

 そして、久しぶりに宮市君の名前が。良かった良かった、暖かいとこでリハビリしてくれているみたいですね。。。しかし、まさか太陽光を浴びてビタミンDが出来ることまで気にしているとは。もしかしたらWiganの終盤力の秘訣はビタミンD・・・?www



 

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 第26節、アウェイに乗り込んだWiganは強豪チェルシーとの試合を迎えることになります。スターティングメンバーはこちら。不調のチェルシーは、この試合に負ければ監督であるベニテスに解任の可能性があるとかいう噂があるほどの状況。好調の彼等を止めるのは厳しいものの、ここならもしかしたら・・・という希望を持って試合に臨みました。

Chelsea

  • 01 Cech
  • 02 Ivanovic
  • 03 Cole
  • 04 David Luiz
  • 24 Cahill (Benayoun - 88' )
  • 28 Azpilicueta
  • 07 Ramires
  • 08 Lampard
  • 11 Oscar (Mata - 77' )
  • 17 Hazard (Marin - 90' Booked )
  • 09 Torres

Substitutes

  • 22 Turnbull
  • 19 Ferreira
  • 34 Bertrand
  • 10 Mata
  • 21 Marin
  • 30 Benayoun
  • 29 Ba

Wigan Athletic

  • 26 Al Habsi
  • 05 Caldwell
  • 23 Stam (Jones - 83' )
  • 31 Figueroa Booked
  • 04 McCarthy
  • 10 Maloney
  • 16 McArthur
  • 18 Espinoza (Kone - 59' )
  • 22 Beausejour
  • 33 Scharner Booked
  • 09 Di Santo

Substitutes

  • 01 Blazquez
  • 25 Golobart
  • 06 Jones
  • 14 Gomez
  • 02 Kone
  • 11 Henriquez
  • 15 McManaman

 しっかりとダビド・ルイスをボランチとして起用しラミレスをワイド起用という念を入れてきたチェルシー。Wiganはボイスが未だに復帰出来ていないのでスタムを右のWBに起用するファイヤーフォーメーションで挑むことになります。

 Wiganの狙いは左。セカンドトップのマロニーは完全に左に流れ、マロニー、エスピナサ、ボーセの一番期待出来るトライアングルに攻撃を託して逆サイドのスタムは中に入ってくるような役割を与えます。序盤いくつかチャンスを作るも、サーやシーといった中盤から後ろがどうもピリッとしません。あっさりカウンターでスーパーカウンター野郎ラミレスに決められると、ペースは一気にチェルシーへ。特にアスピリクエタとアシュリーの攻撃参加に苦しみながら前半をなんとか一失点で折り返します。

 後半終了しても守備が酷いのは変わらず。特に両サイドとフィゲロアは明らかに調子が悪く、さっくりとボーセが破られて2失点。明らかに2点ビハインドという苦しい状況に陥ります。

 しかし、この男だけは諦めていませんでした。裏に抜けたマロニーちゃんがループを決めて1点を取り返すと、すぐさまコネを投入。いつものように流れが変わるかと思いました。徐々にスタムの仕掛けが出てくるようになってきて、エリア内でハンドっぽいような場面も。明らかに攻撃は勢いを取り戻すも、ここで追い切れないのが弱いチーム。86分に緩慢な守備からランパードに決められると、途中出場のマリンちゃんにまでゴールをプレゼント。「崩壊」という言葉が似合うようなゲームになってしまいました。

 怪我人多数であることに加え、中盤全体の不調が響いてしまう恐ろしい自滅でした。このどん底の雰囲気には本当に絶望感がありますね。こんな緩慢守備を見せるくらいなら、若手でも使ったほうがいいのではないかと…涙 それでも、シャルナーが懸命にやってくれているのは好材料。マロニーちゃん、シャルナー辺りにもっと周りがついていかなければこの苦しい状況を脱するのは難しいかと。苦しい時こそ、チームの団結で乗り切っていってほしいものです。勝ちたい意思をもっと出して欲しいですね、ボイスとアルカラスの一日でも早い復帰が待たれるところです。後は宮市君も復帰すれば、この悪循環を救ってくれるヒーローになってくれる期待はかけられると思います。



 

Wigan vs Southampton①

 題名は、懐かしいビーズの歌詞からいただきました。コナンの主題歌だったような気がします。そんな話は今大学生世代にならギリギリ通じるのでしょうか?www 歌を張っておきますので良かったら聞きながら読んでやってください。

  
 スターティングメンバーはこちら。Wiganは新加入メンバーとして帰還したパウル・シャルナーがスターティングメンバー入り。ハムストリングを痛めたボイスに代えてスタムという以外は基本的にいつものメンバーで挑みます。

Wigan Athletic

  • 26 Al Habsi
  • 05 Caldwell
  • 23 Stam (Gomez - 56' )
  • 31 Figueroa
  • 04 McCarthy (Henriquez - 90' )
  • 10 Maloney
  • 16 McArthur
  • 18 Espinoza (McManaman - 75' )
  • 22 Beausejour
  • 33 Scharner
  • 09 Di Santo

Substitutes

  • 01 Blazquez
  • 25 Golobart
  • 44 Campabadal
  • 06 Jones
  • 14 Gomez
  • 11 Henriquez
  • 15 McManaman

Southampton

  • 31 Boruc
  • 02 Clyne (Lallana - 60' )
  • 03 Yoshida
  • 05 Hooiveld
  • 23 Shaw
  • 04 Schneiderlin
  • 10 Ramirez (S Davis - 46' )
  • 18 Cork Booked
  • 42 Puncheon (Ward-Prowse - 81' )
  • 07 Lambert
  • 09 Rodriguez Booked

Substitutes

  • 01 K Davis
  • 13 Fox
  • 22 Richardson
  • 08 S Davis
  • 16 Ward-Prowse
  • 20 Lallana
  • 19 Lee



 


















 前半ペースを握ったのはセインツ。パンチョンがサイドから積極的に仕掛けてきます。中盤のプレッシャーも非常にスピーディで出足によって何度かボールを奪取されてしまいます。ここでWiganは珍しく後退。攻めさせながらカウンターを狙うシステムにシフトします。敵を探るように守りながら、マロニーやボーセからのカウンターでいくつかチャンスメイクしていくWigan。

 そして先制は珍しくコーナーキックから、主将コールドウェルがまややのマークを外して豪快にヘディングをぶち込みます。これで流れはWiganに来るかと思われました。

 マッカーサー、エスピナサの中盤はハードワークでセインツの中盤とぶつかり合い、3バックもしっかり安定。前半終了時はそこまで不安はありませんでした。しかし、悲しいことにそう上手くはいかないのがWigan。

 デイビスを加えたセインツの激化する中盤のプレッシャー、献身的にパス回しに関わってくるコークによって少しずつプレッシャーが強まってくるとWiganの守備崩壊が始まります。何の前触れもなくミスが増え始めるWiganに、流れに乗ったセインツ中盤が激しいプレスからの「波状攻撃」がWiganを苦しめます。コークの放り込みを中途半端にこぼされて、ランバートに決められて同点になると完全にフルボッコモードに…スタムに代えてイケメンを投入。攻撃に枚数をかけようとしますがこれも失策に。

 何故かミスを連発するフィゲロアのお戯れなどもあり、偶然入らないだけみたいな場面が増加し始めるとあっさりマッカーシーのミスからロドリゲスにカウンターで走られてマクマナマンがかわされて逆転。あまりにもお粗末な処理の連発は最早前半とは別のチーム。。。

 終了間際、コーナーをシャルナーが競り勝ったところに飛び込んだマロニーちゃんが冷静に流し込んで引き分けに。奇跡的な展開に誤魔化されましたが、試合内容は今季最悪でした。

 「ギリギリじゃないと僕だめなんだよ」とか「自分のペースでやらせてよ」とか「ふらふらしたっていいじゃないかよ。それでも前に行くしかないんだから。大丈夫僕の場合は」とか「生ぬるい温泉はもうちょっとでいい」とか、いったいどこのWiganなんですかね…

 しかし酷かった。ミスが始まると連鎖してしまうし、セインツが激しく中盤で来るのであればもう少し工夫のしようもあったはずなのにあっさり流れを引き渡してしまう辺りがまだまだ甘い部分です。しかし、それでもなんとかなんとか勝ち点1をゲットしたことは評価に値するはずです。後、最初の写真は素敵だなあと。チームの中心と新選手たちが早くも馴染んでいることが伝わってきます。

 セインツはコーク、ロドリゲス、ランバート、ラミレス、ララナという前線は破壊力抜群、若干単調な部分が新監督によって改善されれば厄介なライバルになりそうです。

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