ウィガンはしょうかくできますか?

「家族のようなクラブ」という哲学を持つ、 イギリスの片田舎にあるクラブであるウィガン・アスレティックのファンが、
公式やらゴシップやらの和訳を気まぐれに書きつづるただそれだけのブログ。たまに、Wigan以外のコラムとかの訳も。
チームの愛称はLATICSです。
WE LOVE LATICS! WE BELIEVE OUR GAFFER AND CHAIRMAN! LET'S GO! さあ!ヨーロッパとチャンピオンシップに乗り込むぞ!

2012年12月

Wigan vs Aston Villa①

 年内最後の更新、Aston Villa戦をちょっとインタビュー風にブログにまとめてみたいと思います。

インタビュアー(以下I)「では、インタビューを始めたいと思います。よろしくお願いいたします」

結城(Y)「はい、よろしくお願いいたします」

I「今季最終戦となったVilla戦ですが、簡単に感想をお聞かせください」

Y「立ち上がりの先制ゴールで若いVillaを混乱させて、そこから絶妙のタイミングでボイスが2点目を決めてくれたので試合が比較的楽に進められたことでしょうか。勝負どころ、を大事に出来たと思います」

I「その理由はなんでしょうか?」

Y「やはりコールドウェル、ラミスの復帰ですね。彼らの復帰により何よりフィゲロアが爆発しました。後ろが信頼できるとフィゲロアは攻撃にも積極的に出ていけますし、素晴らしいタックルで芽を摘んでくれますね。ベンテケに対するコールドウェルの激しいチェックも流石でした。右サイドにボイスを置いたことで相手の左も封じられました」

I「攻撃面ではどうでした?」

Y「コネは凄く球離れが良くて、縦パスがポンポン入ってましたね。ディサントも良く顔を出していたかと。ジョーンズとシーの起用でボールも良く回りましたし…そして得点場面ではマロニーが流石のフリーランを見せてくれましたよ」

I「不安な点はありましたか?」

Y「この試合に関しては、不安要素は少なかったです。ただ、アストンヴィラのセカンドボール奪取と前からのプレッシングは厄介でしたね。流れを持ってかれた時間帯がありました。ヴァイマン、ホルマンの運動量やスピードは驚異的でした」

I「アストンヴィラについてお聞きします。不調の原因はなんだと思われますか?」

Y「3バックは間違いなく選手層にあってないですね。相手に合わせて5バックで引いてしまうだけなので中盤の負荷が大きくなりすぎていますし、サイド攻撃が少なくなってしまうのも勿体ないかと感じました」

I「どうしたら怖いチームになりますか?」

Y「4‐3‐3でベンテケ、ヴァイマン、ホルマンを並べつつ中央部でのプレッシングを強めるのはありかなと。アイルランドをもっと助けたいですしね。もしくは4‐3‐1‐2というのもありな気がします」

I「今季のWiganは、例年と何が変わりましたか?」

Y「新戦力の柔軟なフィット、控え選手の活躍による競争力の増加など、チームとして完成度が増している感があります。意思もしっかり通っていますし、先制されても簡単に崩れないチームになってきました。誰が出てもある程度の質のサッカーを実現していますしね。特にデイビッド・ジョーンズは嬉しい誤算でした」

I「来年への展望を聞かせていただけますか?」

Y「この試合のように、落とせない試合をしっかりと取れば降格圏は脱出できるでしょう。勝ち点というのは奪うものでも取るものでもなく、少しずつ積むものだという意識を忘れてはなりません」

I「良くわかりました、今後のウィガンも楽しみですね。ありがとうございました」

Y「こちらこそありがとうございます」

通信簿という単語に、いろんな思い出がある方も多いかもしれません。僕ですか?態度が悪いし、おしゃべりが多いので基本的に関心・意欲・態度の部分は大変なことになってましたね。後は美術とか音楽とかが大変なことになってましたよ!orz

 まあ、そんなことは置いておいてWiganの子たちの通信簿をつけていきたいと思います。さあ、みんな覚悟はいいかな?www ここでは、主力と思われる選手たちを扱っていきますね。100点満点でコメント付きでいきますよ。

アリ・アル・ハブシ(GK) 出場時間1620分 <85点>
Ali Al-Habsi①

 いくつかミスもあったものの、相変わらずのスーパーセーブでチームを幾度となく救ってくれました。足元の技術も上がっているのではないかと。ハイボールや飛び出しなど、まだまだ伸ばしてほしいところもあるので、この点数で。

ギャリー・コールドウェル(CB) 出場時間1065分 警告4 <70点>
Gary-Caldwell②

 幾度となく離脱しながらも、その責任感の高さを見せつけ何度も無理をして出場したタフさに関しては流石キャプテン。DFラインを引き締めるリーダーとして今季も活躍してくれています。相変わらずの荒々しさだけが減点材料ですが、まあ個性なので・・・www

イヴァン・ラミス(CB) 出場時間1129分 警告1 ゴール1 <90点>
Ivan Ramis Wigan

 マジョルカからやってきて3試合でプレミアに馴染むという驚異の順応性を見せたキラメキ系CB(頭髪的な意味で)。何よりCBとは思えないパス出しセンスに加え、コーナーでのスーパーゴールと守備以外の局面で大爆発。守備ではスピードが少し足りないながらも良く頑張っています。今季補強で1番の当たり物件。見た目より若いしね

アドリアン・ロペス(CB) 出場時間355分 警告1 <70点>
6jpg
 
 いきなりDF陣の離脱続きでデビューすることになったスペイン人CBピスクたん。予想していたよりは遥かにいいプレーを見せてくれたので、この点数ですがまだまだ線が細いのと空中戦の甘さは課題。ただ、素敵なタックルセンスを持っているのでレギュラーを脅かせるほどに伸びてくれないかと。顔がデヘアにちょっと似てる。

マイノル・フィゲロア(CB) 出場時間1433分 警告3 退場1 <65点>
Figueroa①

 若干プレーの粗さが目立った感あり。まあ、DF陣の離脱による度重なるシステム変更であったりのせいでもあるんだけど。積極性やその身体能力は素晴らしいので、もっともっと安定感や連携を高めてほしい。期待も込めて。ボイスと組んだアーセナル戦は素晴らしかった。

エマーソン・ボイス(WB、CB) 出場時間1602分 警告1 ゴール1<80点>
Emmeron Boyce①

 本職のWBではなく、CBでの出場が多くなってしまった。CBとしては、どうしても細かいミスが目立つので70点程度だがWBとしては90点の出来栄え。特にトッテナム戦での対ベイル、ウエストハム戦の対ジャービスでは完璧なシャットアウトで勝利に貢献した。平均を取って80点で。彼をWBに戻して守備を安定させたい。謎のシャチホコシュート(今んとこWiganベストゴール候補)も決めたしwww


Wigan vs Everton①


 岡本真夜さんのTommorowを、母親の車でよく聞いていた幼少時の記憶が僕にはあります。そんな幼少時の記憶を思い出してみれば、僕もずっとWiganのような感じだったなあと思い返す記憶もあります。こう、なんというか降格圏な感じでした。せっかくだから、流しながら聞いてみていただけると幸いです。


 大好きなサッカーでは、小学校6年生で始めたという事もあって散々苦しみ、中学校に上がっても散々上手くいかずに怪我などもあって苦しみ、やっとレギュラーになったと思ったら高校の高いレベルに苦しみ3年間BチームやCチーム・・・もうなんというか、3歩進んで2歩戻るようなまさにそんな状態だったと言えるでしょう。そんな自分の姿が今のWiganに重なって仕方ありません。

 少しずつ、進んだと思ったら怪我や判定に泣かされて後戻り、選手の移籍で後戻り・・・それでも這いつくばって進んでいるそんなクラブは、もう既に気づいたら僕のクラブでした。 まるで、自分を後押ししてくれるように思えるのです。特に、ショーン・マロニー選手は小さな身体で常にチームのために大男に挑んでいくそんな姿が、まさにWiganっぽくて大好きなんです。

 さあ、今日のエバートン戦。 Wiganはギャリー・コールドウェルが復帰。守備も3バックに戻しながら、安定感を重視しようとArsenal戦で試した3センターで挑みます。これもまた初めてながら試してほしかった3センター+3バック。わくわくしながら試合に挑んだ僕を待っていたのはエバートンの猛攻でした。

 ピーナール、ベインズといった左サイドのコンビネーションは抜群。スタムは守備でいっぱいいっぱいな状態に追い込まれます。ここで、やはりCBの離脱者多数でボイスをWBに回せないチーム事情が重くのしかかります。 

 しかし、Wiganにも希望が。マッカーサーを高い位置に押し上げて攻撃するパターンでいくつかチャンスを生んでいきます。また、ジョーンズも相変わらず好調を維持。

 久しぶりにCBフィゲロアも攻め上がるなど、なんか旧友と久しぶりに会ったかのような懐かしいパターンの攻撃も見られ始めます。

 それを支えていたのはコールドウェルさん。花嫁のお父さん的な怖い顔と激しいチェック。DFラインの統率を昨シーズンこなしてきたCBの復帰がチームに安定感を取り戻させます。

 フィゲロア、ボイスもコールドの指示下で躍動。イェラビッツとアニチェベという屈強な2トップをかなり抑え込んだおかげでピンチを作らせません。アニチェベもイライラで精度を欠きます。

 スコアレスで前半終了。セットプレーで怖いシーンはあったものの守備は悪くない状態で前半を締めくくります。ここで、勝てたと思ったのは甘かったです。ハートマークがついたメールが来たからって告白しちゃったくらい甘かったです。

 後半、一気に圧力を高めたエバートンに押し込まれるWigan。前線、中盤が過密日程のダメージからか次々に足を止めてしまい、攻撃も守備も上手くいきません。特に顕著だったのが怪我人続出もあって出ずっぱりだった両サイドと3センター。

 そのまま押し込まれるままにオスマンのシュートがDFに当たるという不運な形で失点すると、孤軍奮闘するマロニーちゃんのフォローが足りない状態に。いつもと違う3センターが中盤の負担を増やしてしまう皮肉な展開になってしまいます。泣いてもいい 付き合おうから かっこつけないで なんて歌詞が心に染みます。

 蛇のように絡みつく疲労に蝕まれ、重い身体を引きずりながら懸命に攻めるWiganですが、コーナーから失点。全てをもぎ取られたかに思えました。

 しかし、ディサント投入で攻め気を見せたWiganは明らかに疲労困憊のコネが密集地でぐしゃぐしゃしながらゴール。もう笑えるくらいのダサいゴールですが、本当に気持ちで取ったゴールが涙腺に・・・ コネさんがアスファルトに咲く花だったんでしょうか。なんかちょっと嫌です。
 
 そんなWiganですが反撃はここまで。ゴメス先生の投入で惜しい場面も作りますが、やはりエバートンの壁は破れず。

 何度目かわからない、次に繋がる希望は見える敗北でした。今年は1点差の負けが7試合と、かなり追い詰めながら力届かずな試合が増えています。それだけに、もうひと踏ん張り出来るチームになりたいところです。でも、はいつくばりながら降格圏を進むクラブを見ていると希望が湧いてくるのも確かです。そりゃ、3歩ずつ進めれば気分はいいんでしょうけど、1歩をひたすら苦労しながら進んでいくような姿が感動をもたらすという面もあります。

サウサンプトン16
ウィガン15
レディング10
QPR10

  さあ、勝ち点はこんな感じ。涙の数だけ強くなって、3日後のアストンヴィラ戦。血で血を洗うシックスポインターに挑むとしましょうか!明日は来るよ どんな時も 明日は来るよ 君のために

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 第18節、アーセナル戦。題名は、野村克也監督の名言からつけました。では、試合のレビューに入っていくことにしましょう。スターティングメンバーはこちら。

Wigan Athletic

  • 26 Al Habsi
  • 17 Boyce
  • 23 Stam
  • 31 Figueroa
  • 04 McCarthy
  • 06 Jones
  • 10 Maloney Booked (Gomez - 89' )
  • 16 McArthur
  • 22 Beausejour
  • 02 Kone
  • 09 Di Santo (McManaman - 76' )

Substitutes

  • 12 Pollitt
  • 05 Caldwell
  • 25 Golobart
  • 14 Gomez
  • 20 Fyvie
  • 15 McManaman
  • 19 Boselli

Arsenal

  • 01 Szczesny
  • 03 Sagna
  • 04 Mertesacker
  • 05 Vermaelen
  • 28 Gibbs
  • 08 Arteta
  • 10 Wilshere Booked
  • 14 Walcott
  • 15 Oxlade-Chamberlain (Ramsey - 75' )
  • 19 Cazorla (Koscielny - 90' )
  • 09 Podolski (Coquelin - 79' )

Substitutes

  • 24 Mannone
  • 06 Koscielny
  • 25 Jenkinson
  • 16 Ramsey
  • 22 Coquelin
  • 23 Arshavin
    27 Gervinho
Ref: Moss

 相変わらずDFラインは怪我人が続出するWigan。コールドウェル、ラミス、アルカラスに続いてピスクたんまで離脱してしまったことで、どういうフォーメーションを取るのかが注目されました。対するアーセナルは。テオ・ウォルコットをCF起用。CFでのプレーを望む彼にとって非常に嬉しい起用でWiganのDFラインをスピードでかき回しにかかります。

 ここでマルティネスの決断は4バック。少なくとも今季はやったことがない4バック。更にフィゲロアとボイスというCBコンビという非常に不安な選択で挑みました。

 しかし、この采配が大きく当たることになります。ジョーンズ、マッカーシー、マッカーサーの3センターを起用することによってアルテタ、ウィルシャーの両ボランチに常にプレッシャーをかける事に成功。カソルラにボールを入れさせる前に中盤のプレッシングでアーセナルを圧倒します。

 序盤は、アーセナルのSBがボールを持って高い位置に出た時の3センター、SBの対応にやはり不安なプレーがいくつか目立ちますが右WGに起用されたマロニーの献身的な守備参加で軽減。

 最初の絶好期はWigan、ディサントがアウにかけて出したスルーパスに飛び込んだのはコネ。GKと1対1の場面を作りますが残念ながら外してしまいます。

  攻撃でも3センターは機能。中盤を同数にしたことと、マロニーちゃんが引いてくることによって数的有利を作り出して試合の主導権を握っていきます。

 アーセナルのDFラインがボール扱いが得意ではないこともあって、中盤をしっかり抑えることによってペースは完全にWiganへ。袋小路に追い込むプレスが良く機能します。

 絶好調のマッカーシーは今日も健在。気の利いた潰しと的確な散らしで中盤を制圧します。

 お互いにチャンスは少ないまま前半終了。後半になると、アーセナルは右サイドのオックスレイド・チェンバレンにボールを集めてきます。これがかなり有効打になります。

 本職中盤で守備に難があるボーセのところをチェンバレンが切り崩し、アーセナルも反撃に徹してきます。また、カソルラを右サイドに流してチェンバレンをサポート。ワンツーなどを多用して、よりサイド攻撃の破壊力が増していきます。

 やはりそのサイドから、均衡を破ったのはアーセナルでした。カソルラのパスにサイドから抜け出したウォルコットをボーセが倒してPK。非常に厳しい判定から、アルテタに決められてしまいます。

 反撃に出るWiganもいくつかジョーンズの長いパスや右サイドのスタムから決定機を作ります。若きストライカー、マクマナマン君とイケメン、ゴメス先生を投入して攻撃を仕掛けるも一歩及ばず。ハンドっぽい微妙なブロックも見逃されて終わりました。

 両監督の試合後発言はこちら。

マルティネス監督(Wigan)「PKが決定的だった。テオは賢い倒れ方をしたよ、ボーセジュールの当たりは全然激しくなかったからね。試合終了直前の、ギブスのも明らかなハンドだろう。上手くはいかない状況だが、選手たちには誇りを持っている。怪我人が戻ってきてくれれば、結果も出せるはずだ」

ヴェンゲル監督(Arsenal)「タフな試合だった。Wiganは明らかに我々よりもいいプレーをしたし、我々はレディング戦ほど状態が良くなかった。Wiganは、どのチームにとっても厄介な相手になるだけのチームだ。しかし、今回は良く我慢して1点を守りきったよ。ウォルコットにも満足している」

 

 流れを掴みながら決め切れず、相手に修正の時間を与えてしまったのが甘さでしたね。アーセナルのような格上に勝つには、やはり混乱させて先行逃げ切りパターンでないと。先制点を取ること、そういう意味ではディサントとコネにはもっと頑張ってもらわないと困りますね。もう一人くらい一線級のFWも欲しいです。

 しかし、急造4バックがここまで上手くいったのは好印象ですし、これでパターンは増えました。ジョーンズ、シー、サーの3センターも底知れぬ可能性を感じさせたことですし、今後のWiganにはまだまだ期待できるかと。ここからの過密日程、ここで勝ち点4が欲しい!

 Angelo-Henriquez

 Wiganは、マンチェスター・ユナイテッドに今季加入したチリ人ストライカ―、18歳のアンジェロ・エンリケスのレンタルに興味を示している。マルティネス監督は、同胞であるボーセジュールもいる事で彼がWiganで大きく成長出来て、チームにとっても大きな戦力となってくれる事を期待しているようだ。ホンジュラス代表、ロジャー・エスピオナーサに続く2人目となる冬の補強におけるターゲットになる。

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  Wiganの指揮官ロベルト・マルティネスは、この若きチリ人ストライカ―への興味をDaily Mirrorに語った。

「彼は非常に優秀な得点感覚を持っている選手だ。ウニベルシダ・チリにおいて、彼はその得点能力を示した。イングランドでもきっと素晴らしい結果を残すことが出来るだろう」

「また、マンチェスター・ユナイテッドにとっても恐らく重要な選手になれるはずだ。我々は、エンリケスと共に働くことになれば嬉しいし、彼にとってWiganがこのリーグに馴染むための経験になればいいと願っている。トム・クレバリーのように、大きく羽ばたいていくためにWiganで経験を積んで欲しいね」

 ユナイテッドのチートな前線で出番が貰えていないエンリケスのレンタルは非常に面白いですね。近年のユナイテッドの若手FWを見る目は非常に確かですし。ウェルベック、チチャリート、マメ・ビラフ・ディウフといった選手たちは十分に優秀でしたし期待出来ます。

 身長が低く、小回りが利くタイプのFWは現在前線にはいませんし、彼の活躍が若手にも火をつけてくれることを期待しています。ただ、この移籍は宮市への失望も含まれている感じを少し受けるのは残念なところです。本来前線として期待されていたはずなので…

 「エンリケスはウィガンが育てた」って誇れるくらいの選手になって欲しいですね!

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